係長心得

行き止まりの世界に生まれての係長心得のレビュー・感想・評価

3.8
3人のスケボーキッズ🛹のドキュメンタリー。

冒頭のスケボーの疾走感、臨場感のある撮影が素晴らしい。

そんな映像からもそこはかとなく伝わる街の寂れ感・・・舞台はラストベルト、ロックフォード。

アメリカの貧困。家庭内暴力、別居、離婚、高校中退、家出、低賃金の職、抜け出せない負のループと閉塞感。

仲間とスケボーをして馬鹿話をしている時だけ、現実を忘れられる一時。

そんな彼らがキャリアの壁や計画外の子供の誕生など、貧困という現実の厳しさと直面する。

テンポの良い編集とインタールード的に挿入されるスピード感のあるスケボーシーン。

だれることなく、一気に観られます。

GAFAやテスラなどの巨大企業が牽引する隆盛なアメリカ🇺🇸経済の裏側の実態を垣間見れる良質のドキュメンタリー映画でした。
係長心得

係長心得