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行き止まりの世界に生まれてのboaaaaatのレビュー・感想・評価

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かなり見たかったやつ。
キアーとザックが言うみたいにスケボー乗ってるシーンでだけ息できる感。

見たあとザックとキアーとビンとニーナとエリオットのこと完全に知り合いみたいに肩入れしちゃって、みんなお願いだから心休まる時を迎えてくれと思う。

ザックは自分の現状が自分のせいだって気がついて打ちのめされていたが、別に完全にザックの性質だけが原因ってわけじゃない。延々連鎖してるシステムから、3人とも自分なりにそこから抜け出そうと苦しんでいた。
特に監督でもあるビンの母親が撮影時に見せる苦しそうな表情と、ニーナとザックの関係が悪化していくくだりが印象的だった。ラストベルトだけじゃなくって世界中にきっと多くの彼らがいるんだろうしなんならザックとニーナの不仲の辺りはなんか身に覚えあるもんなー。
ニュースとかで出てくる問題って別にニュースの中だけの話じゃなくて結局完全に個人的な物語の中に現れるんよな。

わりと極めて個人的なことがこの映画作る動機だったって作中でビンが言ってたけど、もしほかの作品も作るのならどんな風になるんだろうか。なんかちょっとmid90sのフォースグレードのこと思い出した。
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