らんらん

わが闘争のらんらんのレビュー・感想・評価

わが闘争(1968年製作の映画)
3.5
佐久間良子主演の風変わりなホームドラマ、カラー作品
助演は加賀まりこ、石坂浩二、入川保則、野村昭子ら

【内容】
佐久間良子の一家は村八分的な扱いを受けている
その理由は
おじいさん(吉田義夫)が過去に女を買った際にビョーキを貰っちゃって後々狂死しちゃったていう出来事が知れ渡っているから

誹謗中傷など不遇な扱いを受ける一家はそんな環境なので子供たちはみんなグレてるし、当然娘たちにお嫁の来てはない

ということで、幼い頃からそんな環境で育った佐久間良子は仕方がないと受け入れつつも、もがき苦しみ生きていきます、、、

【感想】
登場人物が多いんだけど顔と名前が一致しない人も多数
犬を食べて死んだ頭の弱い長女は誰?岩本多代
娼婦になって足の不自由な女の子を産んだ三女は誰?香山美子
佐久間良子が初恋したチンピラは誰?中山仁
その妹でパンパン遊びで逃げ遅れちゃった子は誰?吉田日出子!
佐久間良子の夫となる死に損ないは誰?入川保則

みんな生々しくて濃くてクセがあって印象的だった
メイン出演者では野村昭子の強烈なババアふまり、石坂浩二のなよなよしたハマり具合、加賀まりこの奔放さと小悪魔的なかわいらしさが良かった

そして主演の佐久間良子も熱演でした!
ケバい格好してムチをブンブン振り回すビッチ役
死んでも男には抱かれないと決めているんだけど、処女キラーの川津祐介に力尽くでヤラれちゃう(川津裕介の顔つきがヤクザみたいw)

ちなみに作品紹介では
「、、、佐久間良子は不良少女になり、心中の前に念願だった美少年童貞狩りを決行! 自ら性病にかかり男たちに広めるのが夢という四女・加賀まりこの魔性の女ぶりも凄い、、、」
って書かれていて、確かにその通りなんだけどそんなお話ではないというか、面白く書き過ぎてるかと

基本ずっと真面目なお話です、でも真面目にアホなことやってるから笑えちゃうシーンも多い

童貞狩りを終えた佐久間良子に入川保則が
自分は美少年でもないしお疲れでしょうが、、、ってお願いするシーンも面白かったなぁ
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