IMAO

スウィング・キッズのIMAOのネタバレレビュー・内容・結末

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

昨年劇場で鑑賞。WOWOWにて再鑑賞。
前半はかっちりコンテを切りすぎている感じがする。個人的にはもうちょっとゆるいカット割りが好きだ。丁寧といえば丁寧だが、なんか手法ばかりが目立ってしまって、肝心のキャラクターが見えてこない。だが、後半は素晴らしいと思う。ラストは割と悲惨な話だが、最後回想をうまくもって来て全体を救う。そうした脚本のテクニック的な巧さはある。あと明確なテーマ性。これもやはり大事という気がする。
でも一番羨ましいのはこの映画にかけられた熱量とお金…これだけのセットとダンスシーンを仕込める時間と余裕。今の日本映画には絶対にありえない。という様なことを去年Facebookに書き込んだら、某監督が「日本映画は昔から貧乏なんです」と書かれてしまった(笑)
もちろん、お金をかければ良いってものではないのは承知だが、こういう映画が日本で撮られる事はないだろう。1960年以前の日本映画最盛期には世界に冠たる技術と志が日本映画にも確実にあったと思う。そう思うと少し寂しい。
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