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スウィング・キッズのKのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
3.1
戦争映画とミュージカル映画のどちらもやりたかったのだと思うけど、うまく融合していなかった印象。どっちかに振り切ってもらえるとありがたい。違和感が強かったのは序盤に登場するコサックダンスのCG。これをやってしまうと本物のダンスと作り物のダンスの見分けがつかなくなり熱演の迫力が失われてしまう。結果的にどれだけすごいダンスを披露されても入り込みづらい。加工で顔を赤くする描写があるかと思えばそれと同じくらい分かりやすい描写で銃撃シーンが登場し、どういう温度感で見ればいいのか感情がついていかなかった。ヤンパンネが歌を唄うシーンや、カンビョンサムとシャオパンが雨の中踊るシーン、レコードから生演奏になるシーンなどは良かった。「クソ イデオロギー」。戦争の悲惨さを凝縮したような話の展開には不要な意地悪さを感じた。アンバランス。
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