さうすぽー

PMC ザ・バンカーのさうすぽーのレビュー・感想・評価

PMC ザ・バンカー(2018年製作の映画)
2.6
自己満足点 51点

一応韓国のアクション映画ですが、大半が英語なのでハリウッドのB級アクションを観てる感じでした。


ハ・ジォンウが米国側の傭兵を演じ、北朝鮮の最高司令官を捕獲するためのミッションを行ったらトンでもない目に遭う、といったアクション映画。

ハ・ジォンウはいつも通り演技上手いのですが、それ以上に英語が上手くてビックリしました。
彼ならハリウッド映画にも進出出来るかも知れません。
ちなみに、今回かなり悲惨な目に合いますが、その姿が「悲しき獣」の時を彷彿とさせました。

それから、戦いの舞台となる地下バンカーのセットも良かったです。
セットとしてもかなりリアルに作られているし、地下バンカーの崩壊していく様もリアルでなかなかの緊張感を堪能しました。

また、球体の自由に操作出来る小型カメラも面白く、その小型カメラの視点も独特で好きでした。

ストーリー展開としては、ネタバレしない範囲で言うと輸血の場面は切なくて結構心に来ました。

...ただ、その他のストーリー展開は韓国のアクション映画にしては雑な印象です。

そもそもこの映画は、ミッションの失敗後の脱出劇がメインなのですが、この映画はアメリカと韓国、北朝鮮、中国といった国がそれぞれの思惑を交えて描いたスパイものなのかも思っていたのですが、実際本編中には殆ど出てこなくて、ちゃんとした解説も冒頭しか出てきません。
その冒頭の解説も次から次へとフラッシュバックのように流れてくるので非常に解りにくいです。
ストーリーも色々な要素を詰め込み過ぎた結果、右往左往しててゴッチャゴチャでした。


また、銃撃アクション自体はカッコいいものの、アクション自体は多くは出てこずに中盤は医療の手術シーンが多くなるので、結構ゲンナリしてしまいました。

そして、一番の問題点はアクションシーンにおけるFPS視点です。
今まで話したこと無いのですが、自分は映画のFPS視点のアクションが嫌いです。
人物視点のカメラ映像となるので、画面が激しく動くので非常に酔ってしまいます。
今までに、FPS視点を使ったアクションはハリウッドの「ハードコア」と韓国映画の「悪女」を観ましたが、両方とも嫌いです。
今作もFPS視点のカメラアングルが多くてかなり酔うし、ラストの場面なんて凄い事をしてるのにも関わらず何が起こってるのかが全然わからないです。

頼むから、韓国映画はこれ以上FPS視点にこだわるの止めてくれ!


韓国のアクション映画なので期待してたものの、正直期待外れでした。