おいち

天気の子のおいちのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

主人公のクソガキ感に我慢ならない。
というのがまず一つ。

とは言え、流石新海誠というところで、上京してきた者の視点から描く「未知の東京」、「底知れない東京」といった雰囲気の演出は本当に上手いと思う。

私の中での『新海誠作品』は、青臭い若者たちが作品を通して出くわす試練とも言うべき経験を通して、社会に適応できる人間へと成長する(悪い言い方をすると世間に折り合いをつけられるようになる)物語という印象だった。

しかし今作の主人公は全編通してワガママで、しかもそれが通ってしまう。

自分の想いのままに行動をして周りを振り回す主人公を見ていると、かつての恥ずかしい自分を見ているようでイライラする。
だが、世間は周りの人達はそれを受け入れてしまう。
本当の世界は個人のワガママじゃ回らないのに。

新海誠の描く画風と今作で伝えたいテーマがあまり合っていないように感じた。
おいち

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