TAKEZOH

天気の子のTAKEZOHのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
2.0
さよなら、ぼくらの新海誠……
「少年、大人になれ」と監督、観客への踏み絵のような自己言及映画??
結論からいうと最低ではないが最高でもない作品で、映像の美しさと比例して物語の雑さ粗っぽさが目立ち、特に主人公の男の子の心情をナレーションでペラペラ喋りすぎで、正に中2病を拗らせた童貞の妄想と願望が詰まった夏休みの出来事のようだが、そう言いつつ実はそれは私が私達が新海誠監督作品に求めてモノであり、監督は一貫して変わっていないということなのだが、あんなに新海誠の作品が好きだったのに素直に純粋に観れない自分がいて、もしかしたら自主制作の“ぼくらわたしたちだけが知った世界の秘密の物語”の終わりを告げるような、それはこの作品と重なるところがあり、エンディングで流れるRADWIMPSの主題歌が監督と“新海誠作品”を求めている観客へのメッセージのように聞こえた……
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