ハーバード大学のロースクール卒のブライアン・スティーブンソン(マイケル・B)は1980年代に死刑囚への法的支援のないアラバマ州モンゴメリーで、冤罪による死刑判決を受けた貧しい囚人たちを救うべく非営利団体<EJI>を設立する。
やってもいない罪で黒人が収監される作品は何作か観ていたけど、やっぱりまたその事実を映画で突きつけられると体のどこかがギューっと締め付けられる感覚になります。
『理不尽』
その言葉が頭をぐるぐるする。
「運転中に悪いことをしていなくても警察に止められたら、ダッシュボードに両手を置いて、警官を刺激しないように絶対に手を動かすな」
他の作品で親が子に教えていた言葉。
本作に出てくる黒人さん2人ともがやっていた動作。2人とも銃を向けられ1人は収監され死刑囚に。何もしていないのに。
ブライアンが救った死刑囚は140人。
10人中1人が冤罪になっている事実。
冤罪を証明するのに30年かかった人も。
冤罪を証明できないで亡くなった人もいると聞く。
実話だけに、最後の実際の映像がいろんなことを物語っていました。この弁護士さんがいなければ救われなかった命。この人がいなければどうなっていたか考えると恐ろしいです。
ブライアンをサポートした女性を演じたのがブリー・ラーソン。
やっぱり彼女の目力には圧倒されます。