順慶

黒い司法 0%からの奇跡の順慶のレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
3.6
1980年代に起こったこの事件は、ほぼ現在まで続いていた。最後まで見て、その事実が一番怖かった。

何度も映画で見てきた黒人の差別。誤解を恐れずにいうと、題材としてちょっと飽きてきた。そしてわかりやすい冤罪事件。
最後は裁判で勝つことはわかっているのだが、こんなにうまくいかないのかと差別の根の深さがわかる。 

「この地では黒人は生まれながらに有罪なんだ」というセリフが印象的だった。絶望するよ。
まったく人権のない扱い。弁護士も例外ではないのか、服を脱がされる。

死刑執行のシーンは見るのも辛かった。見ているだけで、あんなに冷たく感じる椅子もない。
囚人たちが鉄格子を叩く。

見終わってから公式サイトを見て、この弁護士がクリードだと知った。ずっと眉をしかめて、難しそうな顔してたからわからなかった。
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