ニャーすけ

21ブリッジのニャーすけのネタバレレビュー・内容・結末

21ブリッジ(2019年製作の映画)
1.4

このレビューはネタバレを含みます

20年に惜しまれつつ亡くなったチャドウィック・ボーズマン最期の主演作ということで、その点では感慨深いところもあるが、基本的には本当に凡庸で退屈。
冒頭、ボーズマン演じる刑事が、同じく警官だった父親の殉職が原因で強迫観念に取り憑かれており、犯罪者を無慈悲に撃ち殺す倫理的な境界線上にいる人物であることが提示される。この設定自体はとても魅力的で、(きっと「善悪」の相克に関するさぞ素晴らしいドラマが展開されていくんだろうなぁ……)と思いきや、けっこう早い段階でこれまでに7億回くらい観てきたようなすっご〜くありきたりな汚職警官ものにあっさりシフトしたのでズッコケた。そもそもついさっきまで容疑者への発砲の正当性が問題視されていたはずのボーズマンがそれこそティ・チャラ並みに思慮深くて全然行動に危うさが無く、これ普通に脚本ダメだろ! いろいろ繋がってねぇよ! それにJ・K・シモンズが黒幕でした〜とか勿体ぶって言われても、ンなもんみんな序盤で気づくよ! 意外性ねぇから!
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