このレビューはネタバレを含みます
「ジャパニーズ・ホラー」のいわゆる霊的なところが苦手な人にもオススメしたい(むしろそういう人の方がハマる可能性すらある)作品です。
『八つ墓村』のような不気味な田舎はJホラーらしい舞台設定だと思いますが、そこで遭遇する「異形のもの」はちょっとユニバーサル・モンスターズを思わせるところがありました。
それ故にJホラーらしいようでそうではなく、そのあたりが「コレじゃない」と感じる人もいるのでしょうが、僕は結構好きです。
ファンタジックな展開を見せる箇所も予想外で驚きがあるし、最後は壮絶な暴力や貧困や差別に晒されながらも力強く生きたものたちによって、思いも寄らないカタルシスがもたらされて涙が出そうにすらなりました。
「自分は何者か」を知り、世界との向き合い方を知る物語でもあると思います。
世の中には自分が知る由もない不思議なことが山ほどあるのではないかと考えると、ゾクゾクとした楽しさが込み上げてきませんか!?