厳しい暑さが続いているので、
ホラーでもと思い初鑑賞。
率直に言って、ホラーではなかった。
冒頭の雰囲気は物語の導入として
良かったと思う。
幽霊が唐突に登場する場面も
最初のうちは普通にホラー映画だった。
しかし、肝心の物語が中盤以降
怪しい方向へと傾き、
単純ホラーからオカルトファンタジー
へと移っていくのが、
個人的に呑み込めない部分だった。
幽霊自体も次第に大勢でうめき声を
挙げて襲ってくるようになっていく為、
幽霊というよりかはゾンビといった
モンスターに近いと思った。
幽霊は怖い存在でもあるが、
大勢だからより怖くなる訳では
ない事を痛感させられる。
又、本作で描かれる家庭環境が、
何より胸糞悪さを感じさせた。
わだかまりある親子関係に
家庭が抱える血統の問題。
観ていて気分が良くなるものでもなく、
結末に至るまで問題が消化されない
事も嫌に感じられた。
キャスト陣が熱演している部分も
あるだけに、
物語自体がホラー映画として中途半端
に感じた映画だった。
何で怖がらせようとしたのか、
ホラー映画としてのテーマが
散漫していると思った。