ザリくん

AI崩壊のザリくんのレビュー・感想・評価

AI崩壊(2020年製作の映画)
3.0
「生活の支柱となるAI」が登場したら当然「自我を持って暴走」させるのに限る。

サーバ室を意識高いオフィスビルのようにオシャレにデザインされた中鎮座するクソでかアレクサ(AIのぞみ)が、みずほシステム障害から人命干渉まで手広く実害を与える!かつ ガバガバなエンタメSF。

元の開発者である主人公桐山が被疑者扱いされ、逃亡劇を繰り広げるのだが、
超小型ミニドローン、監視カメラ3D演算、など近未来的な捜査技術(加えて中国並の国家ビッグデータトラッキング) をしてくる警察(的な組織)に対して、
「生身一貫で逃げる桐生」
という対比が異様に尺を取っていて面白かった。
海で逃げる途中、桐生役の大沢たかおが脱衣をするとマッチョ。これは確かに根性で逃げ切れる体だ。捜査AIに通る道順予想されていたのダンゴムシの実験みたいでかわいかったけど。

現実との整合性は抜きにして、ちょくちょく面白い映像表現があって良かった。
明らかhal9000のような眼差し。
電子機器全てをloTにしてしまう、仕事を奪われる、人工知能作品あるある。
過剰な優生思想を発動させて赤ちゃんを手にかけるところは怖かった。

後半のドラマパートは、うーん日テレのテレビドラマ〜て感じだった。
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