アマプラが「あんたが好きそうだぞ これ」と、メチャメチャ薦めて来るので見てみた。結果、本当にすごく好みだった。メキシコ版『パンズ・ラビリンス』
メキシコの麻薬戦争に親が巻き込まれ、過疎化した町で孤児として生きる子供たちの身に起きる悲劇。
母が行方不明となったヒロイン・エストレイヤが見る幻影(霊なのか?)がなかなかの悪夢で、これを「ホラー」とジャンル分けされているのだろうけれど、どちらかというとダークファンタジー。
作中で恐いのも霊より、生きた人間。
なんせ歴史の話ではなくて、この麻薬戦争はかの国で今も続いている。一般人も政治家も巻き込まれているし、お国柄が違うので、ご遺体の扱いも酷い……
戦争や紛争が続いている国は世界にたくさんあり、こういう子どもたちがあちらこちらで残酷な目に遭っている。
そんな中で見る幽霊なんて、現実と比べたらきっと優しい。
評価が低いのは、これを純正ホラーと思って見た方々が多いからだと思う(というか、母さんの霊に襲われるとか、「ママが殺しに来る」とか全面的にホラーとして紹介してるから……売り方が間違いだよね)
世界を知るために、興味のある方はぜひ見ていただきたい1本。