柳の木

王国(あるいはその家について)の柳の木のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

忍耐が必要とされる映画。何度も繰り返すセリフと場面、ポレポレ中野に通うドキュメンタリー映画好きには刺さるのかと思いつつ。冒頭あきの発言。裁判始まる前の人間は急に頭のおかしな発言しだして罪を軽くしようとする、あるある犯罪者かと思いつつ、この繰り返し繰り返しを観てるうちに、あきさんがゆっくりゆっくり、この短い期間に気が狂っているように見えてくる。最後監督が、舞台挨拶で同じ事を繰り返す事で役者の役への入り方が撮りたかった様な事を言っていたが。確かにあきさん役の人が本当に狂気に感染して何か得体の知れない人になっているような感覚におちいる。一方、娘を殺された父母の感情は伝わってこなかった。あきさん役の役者に特化した映像になっているんだな。今まで観たことがない映画である事は間違いない。
柳の木

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