甘口映画

盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~の甘口映画のレビュー・感想・評価

4.0
最初の方は私も
「アーカーシュの目はほんとに見えてないんじゃ?」と騙されながら観てました。

序盤は人が死ぬ場面もありながらも、美しいピアノのメロディがかぶさり、どこかノンビリした雰囲気もあったけど、
2人目の死者が出た辺りから緊迫感が増して来ました。
そして、アーカーシュの嘘をシミーが見破った辺りからは騙し合いの主導権の奪い合い。

誰がマウントを取るのか、
誰を信じるべきなのか、
ハラハラしつつも、感情の移入先もコロコロ変わりました。

アーカーシュが主役だけど、どこかシミーに逃げ切って欲しいと思ったり。

そして、終盤
「うわぁ!ヤバい!」とやはりアーカーシュの肩を持ちそうになった後のあの展開!
「あの場面はここに繋がるかぁ!!」
と膝を叩きそうになりましたw
こういう展開ってどこか『ゲットアウト』っぽくて個人的にはとても好きです。

その後のロンドンでのシーンも良くてひたっていたらラストの一言からのアーカーシュの反応。
「これって…もしかして…?」と想像させるこの作品で一番ブラックな終わり方。

あと、流れる音楽がすごくいいなぁと思ってたらエンドロールを見て納得。
ここまでしっかりと作られていて良かったです。
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