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アイデン&ティティのtoshiのレビュー・感想・評価

アイデン&ティティ(2003年製作の映画)
3.6
以前より気になっていた本作。但し誰が出ているのか?や原作、監督など誰が担当なのか?等調べてもおらず・・・、要は私の中では気にはなっていたがそれまでの作品だった・・・という事でございました。さっちん様のレビューを拝見するまでは・・・。

さっちん様のレビューにて、原作がみうらじゅんさん、監督が田口トモロヲさん、脚本がクドカンさんと知り、且つ舞台が90年代のバンドブームと知ると鑑賞せずにはいられません。
で、本日やっと鑑賞する事が出来ました。

90年代初頭のバンドブーム。波に乗れるかと思いきや、そんなブームは一瞬でありブームが去ると共に主人公中島率いるバンドSPPEDWAYも中途半端な人気のまま忘れ去られていく存在に・・・。

私は1988年に上京しましたが、東京にも慣れ趣味でバンドを組んでいた1990年代前半、正に本作は当初をリアルに再現して思い出させてくれる内容でございました。

きもちEというRCサクセションの曲をコピーしているシーンがありますが、名曲に感動すると共に、RCよりも90年代にZIGGYとジュンスカの対バンLiveを観に行った際のジュンスカがカバーしたキモチEを思い出してしまいましたw

フェスの控室シーンでは、氏神一番さんやスイマーズといった当初イカ天を盛り上げた方達がチョイ役で出演。その後ろから顔を出すのはニューロティカのアツシさん。自然とニヤけてしまいます。兎に角90年代のバンドブームにハマっていた方には観て損はない作品だと思いました。

90年代とは今から25年ほど前の一昔前の時代であることは間違いございません。但し音楽・・・というかrockの歴史はそんなに浅いものではございません。本作主人公中島にしか見えないボブ・デュランぽい人物のハープで語りかけていく数々のシーンが本作作り手の方々のrock愛を感じました。デュランでrockを表現するなんて・・・。

但し個人的には本作前半、居酒屋のシーンに現れるミック・ジャガーのそっくりさんに一番rock愛を感じた・・・、そんな本作でもございましたw
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