ちゅう

ジュディット・ホテルのちゅうのレビュー・感想・評価

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)
3.6
やられた。
無防備にさせられた。


真綿で首を絞められるような苦痛は短い間なら耐えられるんだけど、長く続くと神経がすり減って耐えられなくなる。

こういう時、世界は黒く塗り潰され人は消えてなくなりたいと思う。

その苦痛が消え去ったとしたら、飛び上がって喜びたいのは痛いほどわかる。

世界が輝きを取り戻し、時計の針が再び動き出すから。

消えてなくなる理由が消える...


ホテルの不穏な空気感、彼の苦悩。
一瞬の緩和が心の構えを解かせる。

完全に計算通りにやられてしまった。
ちゅう

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