原作は未読、ドラマも未見、真利子監督の作品も何もかも見ていません。
フィルマの平均スコアが高かったことと、このポスタービジュアルに惹かれ鑑賞してきました。
主人公である宮本が愛するヤス子の為にすべてを受け入れ、強敵に立ち向かうというシンプルな話。
ただ時系列が進んだり、戻ったりするので、お気を付け下さい。見分け方は宮本のケガの具合です。
情熱だけが取り柄の主人公というのもあまり観たことがありませんが。ヤス子との言い争いのシーンなんて、うっとうしいくらいアツくて、もう笑っちゃいました。
仇敵であるタクマとのケンカのシーンは、男としては痛い程伝わってきて、もう悪夢でしかないです。(笑)
ただ、主役の演技が素晴らしい分、観ていて気分は高揚しますが。
なぜ宮本はこんな情熱的な人間になったのか、どのようにしてヤス子を好きになったのか、など人間ドラマに厚みが足りない為、感動にはいたらない点が残念でした。
『宮本から君へ』自分に今、最も足りない情熱だけは受け取りました。