ポスターで見ての通りのおじさんたちが
みんな諸々難ありでかわいそう。
いい大人がかわいそう言われるのは
かわいそうですけどでもほんまに
かわいそうなんでみんな。
しかも各々何を思って
シンクロを始めたのか
変わり者感
自業自得感が増し増し。
どの方もみんなお断りです
ごめんなさい。
でもオープニングで提示されるテーマの
見せ方がオシャレだし
途中でそれを分かりやすく何度も
思い出させてくれるし
最後もきれいにテーマに帰結するし
想像できる通りのお話だし
こんな親切なフランス映画、良い。
冒頭はおじさんたち
努力の仕方もわかんなくて
後ろ向きに傷を舐め合ってばかり。
あっ…どうぞどうぞ…って
身の上話ひとつするのも気弱に譲り合う。
ブロンドで美人のコーチも
おじさんと自分が傷つかないように
レッスンを何となくこなしてる。
そこにポンコツをポンコツと言い放って
傷を治療しようとする強い人と、
方や思わぬところから逸材が発掘されて
みんなを引っ張ってくれるんだけど、
決して降ってわいた幸運ではなくて
多分おじさんたちが引き寄せてる。
練習も誰1人休まないしね。
とにかくみんな憎めなくて。
憎めないって
素晴らしい天然資源だと思います。
絵づらが地味だけど、
こんなストレートな人間賛歌、
日本でももっと売れたらいいのになあ。
