からあげ

無垢なる証人のからあげのネタバレレビュー・内容・結末

無垢なる証人(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

いい映画だった。
自閉症の少女が殺人事件の証人となる。
少女はいったい何を見て、何を聴いたの
か?
事件担当弁護士が自閉症少女との関わり
から見えた真実に法廷サスペンスの良さ
が光っている。

自ら自閉症なんだと分かっていて自分自身を
客観的に観察もできる少女が受けた差別や
いじめを乗り越え濁りのない純粋な心を忘れ
ない少女。
反対に出世を考え濁ってしまう担当弁護士の
心の葛藤に入りこんだのは少女の心とその凛
とした姿だった。


人を判断するのはむずかしい。
咄嗟の危機に手を差し出してくれるか、くれな
いかでなんとなく人間性を感じることができる
のは人間の嗅覚が働くからだ。
人間性は見かけや上手な交わしの言葉を言うこ
とができるから心有る人間だとは思わない。
人と人の付き合いはむずかしいものだ、が、
人に期待しなければもっと楽に人付き合いもで
きると思う。
人は人であって他人、他人なんだけど温かいぬ
くもりを与えてくれる他人に出会ったときに思
ったのは‥
『世の中捨てたもんじゃない』ってこと。
人は見かけや言葉だけではない。
からあげ

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