上映時間90分ということもあってか、サクサクと話が進んでいきます。
特に最初の10分ぐらいはささっと展開されますけど、端折った感じとか、変に省略されたわけでもないので、スキッと話に入れて、すごくいいつかみだと思いました。
身振り手振りで壮大な即興ウソストーリーを紡ぐヌヴィル大尉と、それを常に腕組みし睨みつけながら監視するエリザベットの対比には何度も笑わせられました。
他にもちょくちょく笑える場面があって、何度も声を抑えつつ爆笑してました。
なんとなく軽薄な大尉に最初はイラッとしたけども、終盤ウソがバレそうになった時には「なんとか乗り切って!」といつしか応援してました。
そして最後の方ではそれまでのコメディとは変わって一気に緊迫した場面へ。
そしてそこで途中の作り話が「ウソから出たマコト」となり、そこにたどり着くまでの小さな伏線も楽しめました。
ウソにウソを重ねて、それがバレないためにさらにウソをかぶせて乗り越えて行く様はどこか昔の漫画『カメレオン』を思い出しました。
ラストシーンも冒頭のつかみを上手く活かしつつ、最後に一笑い。
リラックスして楽しめる1本だと思います。