このレビューはネタバレを含みます
前情報なしだったので、物語がどこに向かってるのか分からないし、ずっと謎だらけで、ずっと不安で、ソワソワしながら鑑賞してました。
周りとは違う顔立ち、どこか獣をおもわせるの主人公が、自分によく似た顔立ちの人物と出会う。しかし二人の共通点は顔だけではなかった。
ボーダー、境界線。
越えるのは一瞬。
しかし越えたからと言って、昨日まで大切にしてきたものを、突然排除し始めるものだろうか…パートナーはともかく、育ててくれた父親を切り捨てるなんて、葛藤はないのか？と思ってしまった。結構仲良さそうだったのに…。
そこは理解しきれなかったけど、排除しつつも、ティーナはあちら側へ落ちるのをどうにか踏みとどまった。
でも境界線を越えたあとで、こちら側の生活にも戻れない。
私たちもそうかもしれない。
何かを知ってしまったあとで、知らなかった頃のように戻ろうとしても、決して同じようには暮らせない。
仕事も辞めて、山の中で虫を食べて暮らす生活。1人ならまだしも…あの結末は、ハッピーエンドと捕らえるべきなんだろうか…。
余談ですが、中盤、ヴォーレの性別もよく分からないし、生殖器については、肝心なところモザイクでよく分かんないし…って思ってたらそーゆーことか！って、そこが唯一、腑に落ちたポイントでしたw
しかし、こんなにエロくないモザイクは初めてです(笑)
