TAKEZOH

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのTAKEZOHのレビュー・感想・評価

3.5
“カリスマの意志を身の丈をわきまえず引き継いだ青年の反乱と変革”……
というのが本作品の製作者達における“偉大な原作者の作品に挑むクリエーター”と重なるところがあり、ただ“身の丈をわきまえない”という点に関しては、同様に世界への変革とテロリズムを描いた『虐殺器官』の監督がこの作品に携わることは奇縁でありもっとも相応しく思える。
立場という建前に含みを持たせたセリフの応酬による会話劇が95分という時間内に集約されており濃密なドラマを作り上げている。特に市街でのタクシー運転手との環境汚染の1000年先と明後日の事を話す会話は秀逸。
ガンダムではあまりなかった人目線からのモビルスーツの市街戦は、ペーネロペーの怪獣の鳴き声のような飛行音と相まって怪獣映画のようだった。
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