こしあん

よこがおのこしあんのレビュー・感想・評価

よこがお(2019年製作の映画)
4.2
すごい作品だったなぁ。ちょっとした迂闊さからどうしようもなく追い込まれていく怖さ。
人間不信になりそう😨
自分がこんな状況になったら耐えられないけど、映画として観る分には大好きなジャンル。

筒井真理子演じる市子と、市川実日子演じる基子、ふたりの女性の見えない「よこがお」。

構図やカメラワーク、衣装の色使いとかがすごく良い!
ラスト、車のサイドミラーにナナメのよこがお映すの、あの余韻が素晴らしい。
動物園でのサイ越しの構図とか、光で顔が見えなくなるシーンとか、信号を渡るスローモーションのシーンも印象的。

現在と過去を織り交ぜながら、少しずつ何が起きたのかを見せていく手法も、こちらにいろいろ想像させる余白があって好き。

あとはやっぱり、役者さんたちよね〜。

市川実日子の、静かに滲み出る独特のあやうさにゾクゾクしました。歩き方、話し方、表情、すべて完璧。

筒井真理子のちょっとくたびれた生活感のある色気、すごくいいですよね〜。昭和のエロスですよ。まさに押し入れね😆
黒木瞳でも石田ゆり子でも森高千里でもなく、ワタクシが目指すべきところはここだな!と思いました😅

池松くんはあまり出番なかったですけど、ワタクシ的にはドギマギしちゃうシーンが多かったわ😊
とりあえず、池松くんが担当美容師だったら、まず別の美容院に行って小綺麗にしてからじゃないと恥ずかしくて行けない……。
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