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ロマンスドールのsokoniruのレビュー・感想・評価

ロマンスドール(2019年製作の映画)
2.8
原作を読んでいないから分からないけれど、なんだか「ん〜」と思ってしまった。特に後半らへんからフィナーレにかけてその「ん〜?」が強くなっていった。

「恋愛映画でここまで泣けるものはそうそうない」という人のレビューを読んでいて勝手にこちらで期待値を上げていたのかも。

主人公がラブドール職人というのもあって人体、とりわけ「女体」が軸にあったからこそ、園子との性行為の描写が印象的に描かれていたのかもしれないが、哲雄と園子の関係性が"性"だけを通して価値が高められているようなところに多少の違和感を感じ、エンディングの哲雄の言葉→詳細はうろ覚え「皆が知らない園子を知っている。スケベで最高の妻だった」というので締めくくられたその瞬間、違和感はMAXへ。

制作側の意図するところに私の鑑賞ポイントはなかったのかもしれない。もちろん、シーン撮って素敵なところはいくつもある。

一番笑ったのは冒頭の哲雄と渡辺えりがバッタリ会って「おお、びっくりしたぁ」という哲雄に真顔で「何か用?」と言う渡辺えりのシーン。このなんともないカットだけれど、Shall we dance?時の渡辺えりの演技力を把握していないとあのシーンは作れない。
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