巴里得撤

イン・ザ・ハイツの巴里得撤のレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
4.5
「エモい」という表現は、こういう映画のためにあるんじゃないか。
誰もが夢を追いかけてる街、ハイツ。主人公、ウスナビのヴァネッサに対する煮え切らなさは、彼女を自分の夢に引っ張り込んで、彼女自身の夢をあきらめさせたくなかったからか。それほどまでに、ハイツでは「夢」が持つ意味が重い。
ウスナビは、最終的にその呪縛から解かれる。この結末は、アブエラが序盤に、母のエピソードとともに語った「ささやかなことでも、自分の尊厳を守ることができる」という言葉と符合する。
ラストのトリックは「そりゃズルいよ」ってちょっと思ってしまったけど、心が満ち足りているウスナビの心象風景と思えば、すんなり納得できた。
傑作。アリアナ・グランデが評した通り、本当に美しい映画。
みんながんばって生きていきましょう。
巴里得撤

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