りんとん

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜のりんとんのレビュー・感想・評価

4.7
これは良い映画です。良い映画。
涙が止まらなくなりました。
目が開かなくなりました。( ; ; )

このレビューは長いです.°(ಗдಗ。)°.

多分フォロワーさんのタイムラインから見つけて、観るのを楽しみにしていた。
黒人差別を受けてきた黒人メイドと、人種差別に反対すべくメイドたちから取材した話を本にして出版しようとする、白人女性の2人が主役。

人種差別、結婚、セクシャルマイノリティー、様々な差別がこの映画に溢れているけれども、一番大きなテーマは人種差別。
白人専用、黒人専用とバスも住まいもトイレも分けられる。
参政権もないし、冤罪で逮捕されたり、殺されたりすることもある。

ああ、私は無知すぎる。
どこからどうなって、いつ、なぜ差別は生まれたの…?マハトマ・ガンジーやマーティン・ルーサー・キング、ローザパークス…人種差別反対運動の指導者になった人たちの名前は知っていても、本当に「他人事」として学んでいた。

自分が被差別者になることを想像出来ずに生きている。島国だからね。
だからこそ、海外の人は日本にいて、排他的に扱われているという感じることが多いのではないかと思った。

それでも、この映画は「白人は人種差別者、悪役」とだけ描かれているわけではない。
黒人を自分と同じ人間である、尊重している白人だって確かにいた。私だったら…同じ人種として恥ずかしく思う。日本人でも差別用語連発している人たち、情けないと思う。

何故彼らは差別されなくてはいけなかったのか。彼らに罪など全くないのに。

セリア、可愛らしすぎる。ちょっとおかしな行動をとったり、感情的で傷つきやすくても、ステキな女性だ。ミニーのことを初めから大切に扱ってくれて、旦那さんのために子どものことを黙っていて…苦手な料理も一生懸命頑張ったね。
守ってあげたい系ですよ。
旦那さんも、本当いい人。人を見る目がある人は、美しい生き方をしていると思う。

涙が止まらないところに、お嬢ちゃんの涙で号泣。
エンドロールで号泣。
"The Living Proof"歌唱力と歌詞に圧倒されました。
メアリー・J・ブライジという歌手、他の曲も聴いてみます。
りんとん

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