カラーオブアメリカ、ヘルプ!
アカデミー助演女優賞、オクタヴィア・スペンサー受賞。
ディズニー、タッチストーン提供。
製作クリスコロンバス他。(スピルバーグ組「グレムリン」脚本からのジョンヒューズ組「ホームアローン」監督。子供映画から今や敏腕プロデューサー)
脚本、監督デブラ・グラニック。監督二作目。
劇場公開していた本作。
まったくのノーマーク作品。
レビューの好評、私の好きそうな人種系の作品。
そして、アカデミー賞受賞しているのに、この作品わからない系な感じの作品。
新作レンタル鑑賞しました。
病んだアメリカの60年台付近を柔らかなユーモアとさりげない恨みをのこしつつ強い差別と勇気を魅せてくれる
ヘルプ=お手伝いさん。黒人が下に見られていた時期をしっかり魅せてくれる隠れたアカデミー賞の傑作でした。
アカデミー受賞したオクタヴィア・スペンサーのエピソード、その胸のうち。そして彼女の気高い明るさ、こちらをほっこりさせるキャラクターです。
そして本作のヘルプの中心、ヴィオラデイヴィスの
その静かな怒り、
情愛、
その子供にむける
ラブ必見。
アメリカのミシシッピ。差別ありまくりの歴史の一ページを 実にファッショナブルに描いています。
ある意味白人たちのファッションも必見ですよ。
すんごい昔の感じでています。
車、ヘアー、ワンピース、女性、建物、雰囲気ファッション必見です。
歴史もさりげなく差し込まれていきます。JFK、キング牧師、、、。
専用バス、トイレの事も本作でよーくわかりました。
本作の描写によって差別のリアルな情感が表現されています。ここは、必見です。
黒人のあとは汚いって、、、、。
いじめというか、
歴史というか、
むなしいというか、
単一民族の日本人の私が言うのなんですが、
ひどい話であります。
本当にアメリカって、、、今もですが、、、。
人間が人間を虐げる行為って?何?っていう
ヘルプ
だと思います。
そ、れ、で、
お手伝いさんが
映画で登場するといえば、劇中に触れられてる「風と共にさりぬ」があります。
本来なら、主人公にならない「黒人のお手伝い」さんの勇気あるベストセラーになるノンフィクション話であります。
監督のデブラ・グラニックが時に柔らかに、時に激しく黒人側からの発言、苦悩を表現しています。
まあ、これは、ぬるい描写だとなんか、スパイクリーがいいそうですが、。
差別激しいヘルプ、同じ家に住むカラーオブハウス、
肌の色より心だろっ!
と見た後、イカって痛感した。
もちろん
エマストーンの元気ないちづさ、うつくしさも手伝っています。
アメリカの60年代の雰囲気を忠実にファッショナブルに表現しています。
それでいて「差別の怒り」「憎しみ」もほどほどに抑えつつ
ヘルプをめぐる現状をよーーく魅せてくれています。
音楽もオールディーズが聴いて、効いてます。
日本にいるとわからない「アメリカ」が見れます。
カラー、
レイシズム、
言葉、
アメリカが変革してきた差別。
ひとつの勇気ある書物。その言葉、体験。
ヘルプって、お手伝いというより、アメリカ人のこころをおのれ自身の心をあらゆる人種にヘルプしてもらいたいものです。
虚栄心とか金とかみえとか色とかそういうものよりも、、、(涙)
カラーオブアメリカ、ヘルプの物語
ヘルプのドラマをぜひご覧ください!
追伸
ほかこういう映画は、
同じ教室に黒人教師たつ、シドニーポアチエの「いつも心に太陽を」
教室の暴力「暴力教室」
アランパーカーのミシッシッピーのKKKの嵐「ミシシッピーバーニング」
スパイクリーの黒人指導者の話「マルコムX」
同じくスパイクリーの黒い濃淡を揶揄する白と黒のラブ「ジャングルフィーバー」
などがあります。
ぜひ