Haruki

Clemency(原題)のHarukiのレビュー・感想・評価

Clemency(原題)(2019年製作の映画)
4.3
刑務所長が死刑執行の責任に追い込まれる姿を描き、死刑制度の是非を問う作品。

バーナディンは職責と死刑制度への疑念との間で葛藤し、精神が蝕まれていく。

死刑囚アンソニーはもちろん、バーナディンの夫ジョナサンや、アンソニーの恋人イヴェット、被害者の遺族、アンソニーを支援する弁護士、牧師まで、それぞれの心の内を描く。

非常に重厚かつ繊細に、そして何よりさまざまな視点を以て死刑制度を描いている。

深刻な社会問題を掘り下げつつ、ひとつのドラマとしても仕上がっている。

刑務所の外での抗議活動が、登場人物たちの心をじりじりとざわめかせる。

ラストのクローズアップは圧倒される。
バーナディンの葛藤や苦悩をまざまざと見せられる。

アルフレ•ウッダードの演技は素晴らしい。
Haruki

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