シネラー

ゴーストバスターズ/アフターライフのシネラーのレビュー・感想・評価

4.0
公開から暫く経つが、ようやくの劇場鑑賞。
鑑賞後の率直な思いは、
懐かしくて楽しかったという気持ちだった。

物語は第1作から約30年後、
ゴーストが出現しなくなった田舎町を舞台に、
かつてゴーストバスターズの一員だった
イゴンの孫達が、
再び現れたゴーストと対峙していく中で
祖父の秘密を知っていく内容となっている。
前作までのポップなゴーストコメディ
とは違い、
本作は少年少女達の一夏の冒険譚という
ジュブナイル映画であるのと同時に、
シリーズの後日談として、
ファンへの贈り物として素晴らしい
内容だと思う。
新たな若きゴーストバスターズの面々
の現代的なキャラクターも良く、
イゴンの孫娘であるフィービーの
オタク的ながらも家族思いな部分は
微笑ましかった。
又、ミニマシュマロマンの自虐的な可愛さや
懐かし味のあるテラー・ドッグ、
昔と変わらないテーマソングを
劇場で聴けた事も純粋に嬉しかった。
そして、満を持して登場する
オリジナルメンバーの
ゴーストバスターズは、
年を重ねながらも変わらないノリと
良さが感じられて良かった。

不満点としては、物語前半にかけて
ゴーストが出現するまでが長く、
そのゴーストのバリエーションも
少ない事が残念に思う部分ではあった。
加えて、第1作と一緒の敵である事も
新鮮味がないと感じられた。
又、物語の終盤はオリジナルメンバーが
新たなゴーストバスターズの活躍を
奪っているようで、
感動的で嬉しくもある場面だけに
勿体ないと思えてしまった。

前二作を鑑賞していないと心から
楽しむ事のできない
ファンムービーではあるが、
見事な続編作だと思った。
イゴンを演じられたハロルド・レイミス。
先日、亡くなられた
シリーズの生みの親である
アイヴァン・ライトマン監督の両者を
追悼する鑑賞だった。
シネラー

シネラー