きいろいことり

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ーのきいろいことりのネタバレレビュー・内容・結末

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

病院自由すぎ、閉鎖病棟どころか海外の刑務所並の自由さ、管理のずさんさでした。
原作小説を読んでないので設定がよくわからないのですが
いろいろと現代の日本の精神病院、あと警察対応としてありえなすぎではないか。
小松菜奈レイプした男を鶴瓶が刺したときは、ようやった!!とすっきりさせられたが…
段取り、やり方がおかしい。
人間の動物的本能として、スカッとしたが、それでいいのか。なんかやだなあ。

人間の人格形成はほとんど環境によるもの。
人間は虐待などの強いストレスをうけたら防衛本能で脳を変形させるので。
(親の喧嘩を日常的にきいてる子どもはそのストレスから自分を守るために耳からの情報の理解力を下げてその他の会話でもよく理解できなくなりコミュ障になるなど→脳が若いうちに良い人に出会えたらなんとかなるそうです)

まともな親から愛を受けて健全に育った人間、わたしもそうですが、からしたら、
こまごまとしたところで
自己主張しろよ、とかおもうけど
虐待によってそれができなくなってるのだろう。
親という安全地帯がいなかった人間がいったい誰を信じられるというのか。
誰も信じられないというインプリンティングをされて。
誰も信じられない子どもという
極寒の中で素っ裸でいるような人間が
この映画の小松菜奈みたいに社会復帰でき、法定でレイプ被害を告白できるほど自己主張できるようになったのがすごい。
そこまでの修復過程の描写はまったくなかったが…。
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