映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見て、クイーンについて少し詳しくお勉強するつもりで観に行ったのだが、早口で喋る音楽オタク(たぶんどの人も偉い評論家なんだろうと思うがイギリス人ばかりなので知らない)が何人も出てきて、クイーンの最初期から1980年代までのアルバム解説をする、という形式のドキュメンタリーで、私は一応FENとMTV世代ではあるけどそこまでコアな洋楽オタクでもディープなクイーンファンでもないので、正直疲れた。
世代的にそのへんの洋楽知識はそこそこあるので、このスピードの話でもまぁまぁついては行けたが、洋楽をまったく知らない人の入門編としてはちょっと厳しく、中級以上の洋楽ファン、もしくはクイーンオタク向け映画って感じ。
特にギターオタクの人(偉い先生なのかも知れないが以下略)がブライアンのギターテクについて弾丸トークをくひりろげるシークエンスでは、情報密度の濃さについて行けずほぼ白眼になっていたのだが、高校時代、ロック部に入ってた同級生の男の子にうっかりロックミュージックについて質問したりすると、ほぼこういう感じだったな…というのを思い出してなんか甘酸っぱい気分を味わったりもしたので、そういう楽しみ方もあるかと思う。
人を選ぶドキュメンタリーだとは思うが、とりあえず「凄い凄いって言うけどクイーンってなにが凄いの?」という恋人の質問に対して、なんとなくそれっぽいウンチクを語れるようになる教養作品としては便利なのではないか。
ただしラスト「ええっそこで切る…!?」ってなるので、スマホにクイーンの曲を2、3曲はダウンロードしておいて帰りにフルコーラス聴いてスッキリできるよう、事前に準備しておくことをオススメします。