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アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場のmomonomamaのレビュー・感想・評価

4.0
2017年 フィンランド
監督 アク・ロウヒミエス
エーロ・アホ、ヨハンネス・ホロパイネン、アク・ヒルヴィニエミ

辛い映画やった。
フィンランド映画って観たことないかもしれないなぁ、それも戦争映画。
これはフィンランドの辛く悲しい冬戦争から継続戦争の頃のお話。
冬戦争で領土の東をソ連に奪われたので取り返すために戦った継続戦争。
それはそれは辛く2年以上も前進しては後退してって戦い。
主人公と呼べるのかな?ロック(エーロ・アホ)は予備兵として呼ばれた経験豊かな伍長。上司には若い出世コースを歩く少尉さんがいて、、
「あんたは出世したいんだろうけど、俺は奪われた農地を取り戻したいだけ」ってスタンス。超優秀でめっちゃ活躍するけど軍の規律を守れない。だって出世したいんじゃないんだもんね。

何ちゅうかハリウッドみたいなドラマ性が全くなく、たんたんと戦いが展開されるだけなのでめっちゃリアリティある。
川を泳いで逃げるシーンではカメラも川の中に入ってるし、なんだかドキドキする。ついつい前のめりで手を握ってしまうシーンが多かった。

最後まであまり出演者の顔を覚えれなかった(笑)
それだけリアリティあったってことね。

フィンランドはずっと日和見国とかって言われてたけど、仕方ないよね。怖い怖いロシア(ソ連)との間にすっごい長い国境線があって、いつまた攻めてこられるかわかんないんだもの。
日本もふと考えると同じ状況なんだけど、日本って、、、平和やなぁ。
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