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窮鼠はチーズの夢を見るのなんのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.6
見る人によって解釈が分かれそうな映画だった。

お互いの強く惹かれ合う瞬間と、逆に強烈に反発し合う感情の入れ替わりが急激なので、波の様に寄せては返すこのサイクルがワンセットの様な気がしてくる。

それを繰り返すうちに、惹かれ合う瞬間に反発し合う事を予期してしまう。
そんな浮き沈みを刷り込まれた2人の関係性には、愛おしさと辛さと苦しさしか無い。
その不幸の道を受け入れて次の波を待つ大倉と、受け入れられず足掻くのに、また波にさらわれていく成田の終わりのない泥沼がラストには垣間見えた。
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