ケン・マイルズという偉大なカーレーサーの物語。実話ベース。
特にレース中、車が走行する時の音についてはスゴくリアリティーを追求した録音技法を使ってる、みたいな裏話を耳にした。そのとおり、素晴らしい迫力のサウンド。これは映画館で見た人、かなり爽快だったことだろう。
車を知り尽くした男が、自身の能力と車の性能を一体化させながら次々と関係者やファンを驚かせる走りを繰り広げていく様は実に興奮する。
自身も無鉄砲ながら病気により退き、管理する側に回ったシェルビー(マット・デイモン)。
稀有な才能を持ちながら人格に問題があるケン(クリスチャン・ベール)。
若い頃には衝突し、乱闘までした二人が互いの想いを察し、最高の理解者となっていく。彼等二人の精神的な変貌も描けていて、とても面白かった。