拓馬

フォードvsフェラーリの拓馬のネタバレレビュー・内容・結末

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

実話ならではの胸糞が生々しすぎる。

ビジネスに押し潰される寸前の危機的状況をアツいブロマンス劇場で打開する!
そんな王道的作品なのかなと期待したけど、視聴者が映画に求めるご都合展開なんか皆無でこれがリアルなんだなと胸が痛くなった。
事実、逆境を跳ね返す程の力が彼らにはあったのが余計に虚しく映り、見終えた後も後味の悪い歯痒さがひたすらに尾を引いた。

クリスチャンベイル、失礼な話バットマンの印象しか無かったけど本作で彼の真価を魅せつけられた。
悠々自適かつブリティッシュな演技は、バットマンで見た紳士的振舞いとは真逆の役柄でまるで別人だった。マットデイモンとの親和性高すぎる。

レーシング物は敬遠しがちだったけど、ブロマンス、圧倒的なマンパワー、伝記、レース特有の緊迫感、本作は全ての要素に見応えがあり万人にウケる良い映画だなと感じた。
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