うーん、素晴らしい!
車好きでも何でもないけど、2人の主人公たちの車にかける熱い想いが、ビンビン伝わってくる!
さらにアドレナリン全開のレースシーンのスリリングでど迫力の映像と音は観てるのが怖くなるくらいでした。
タイトルは、フォードVSフェラーリですが、敵はフォード社内の腐った大企業体質と贅肉のような無能な役員たちとの戦いの物語。
フェラーリに馬鹿にされた2代目フォードのプライドをかけた代理戦争を、ドライバーとメカニックたちが繰り広げる。
ル・マンでの優勝を目指して、最速の車を作る男たちがカッコイイんです。
どこまでも純粋に車を愛する男たちと、会社と自分の立場を愛する男たちの闘いに、レース以外でも油断ならない状態が150分以上続くのですが、可愛い息子や奥さんとのシーンで、ホッとさせて、観てる側も休憩を挟んでくれるのも良し。
最高のドライバーで、メカニックでもあった破天荒な天才ケン(クリスチャン・ベイル)と同じく才能溢れるドライバーでもあったエンジニア兼設計士のキャロル・シェルビー(マット・デイモン)の友情も感動!
ちょっとテスト走行しただけで、ど素人はチビってしまうくらいのスピードを24時間走り続けるル・マンは、名前と内容知ってたけど、本作見たら、見方が変わりそうです。
凄すぎる!
しかし、ドライバーだけでなく、造り手としても天才ってのが、モノづくりをする人からしたら嫉妬レベルですね。。
経営とか管理系の仕事は、主人公2人はかなり苦手だと思いますが(笑)、こういう天才たちと仕事したら、普通にはなかなか戻れなさそうです。
クリスチャン・ベイルがまた身体から喋り方まで、変えてきてて、すごい。
マット・デイモンもうまいし、脚本も演出、映像、キャストまで、最高でした。
ちなみに、本作観てもフォード買おうとは思えません^_^
しかし、フェラーリは、素人目でも、セクシーで美しい車ですね。
人気あるのもわかるなあ。
特に気に入ってるシーンは、走行中、ケンが車に、「お嬢さん」と話しかけるのが、ツボでした。
車の調子を考えながら、最高の走りをさせる彼がイキイキとしてて観てる側も楽しくなります。
年末年始観た中でピカイチの映画なので、ぜひ劇場で、レースの臨場感を味わいつつ、熱い男たちの、純粋すぎるロマンにハートを熱くしてもらいたい。
社会のしがらみでアクセル全開できない堅苦しい世の中で、才能を全開させようとする男たちにしびれます。