このレビューはネタバレを含みます
「男」より「漢」の文字が似合う映画!
ジェームズ・マンゴールドの良いところがダダ漏れの1品。
シンプルだが燃える人間ドラマも単純に良かった!
中盤までは若干緩い流れで、
「このまま行くとキツイなぁ」と思ってたけど、
フォード2世を乗せてのテスト走行のシーンで爆上がり!
メッチャ笑った後に、ほんのり泣ける
とっても良いシーンでした。
その後のデイトナからの
ル・マンへの流れはマジで最高!
マイルズがチームから外され、
仲間が走るレースをラジオで聴きながら
一人整備をしているシーン、
外に積んであるレーシングカーがライトで照らされ、
マイルズの背後の壁にその影が映るカット。
悔しさを噛みしめながらも
レースに思いを馳せるマイルズの感情を、
台詞ではなく映像で魅せる演出が素晴らしかった!
個人的には本作のベストシーケンスだと思う。
「モノホンを転がしてるから、この迫力が出るんだ!」と
昨今のCGが当たり前の業界の流れに、
真っ向から勝負している感じ。
スコセッシに通ずる古き良き映画人の意地を感じた。
ちなみに、Youtubeで配信している本作のメイキングが
マジでサイコーなんで、ぜひ観て欲しい。
特にメイキング②!
あのクラッシュシーン、こうやって撮ったんだ!って
マジ笑えますw 何をやっているんだとw