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カリーナ、恋人の妹のslowのレビュー・感想・評価

カリーナ、恋人の妹(2018年製作の映画)
4.0
フロアに犇めく墓石トランス。名を刻まれ無制限ではない拍動のカウントダウンに生きるわたしたちは、願いや祈りを報われるものと誤解したばかりに、白日夢ともつかない現実に迷い込む。ここに残るのは無情と虚無な身一つ。若者たちは解が同じになる安易な方程式しか知らず、解くことも止めたかつての若者たちは思い出すことさえ嫌悪し、何者かに成り代わろうと笑ってみせる。誰もが必要とする時に必要とされる人と一緒にはいられず、その消化不良は誰かを介して取り返しのつかない悲しみとなる。
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