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DUNE/デューン 砂の惑星のpikaのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.0
終わった瞬間笑ってしまった。まじかよ!?ここで終わり!?笑
音響の効果が半端ない。3割、、4割くらい音響に持ってかれた気がする。完全に劇場案件。スルーしかけてたけど終わり間近でも見に行ってよかった。(ただ田舎にはIMAXなんてものはないので途中薄暗くて見えにくい思いを何度かした)

賛否あるみたいだけど私はとても好き!!満足!!
リンチ版見てるはずなのにちょいちょい、そういやこんなシーンあったな、くらいしか思い出せず、ストーリーや政治的陰謀云々は新鮮に感じた。リンチ版は細かい設定や背景は流して見て、ビジュアルのインパクトや奇抜さに満足していただけだったようで、今作で初めて世界観や思想、哲学やドラマに興味をもった。原作を読んでみたい。

もったいぶった演出が多く、それが思った以上にハマってて、ムード作りは満点というくらいに気持ち良くて、異星の、遠い未来の、未知の世界に入り込んで2時間半強たっぷり楽しんだんだが、もったいぶっているわりには堪えきれずにカットを割ってしまいがちなところが多々あり、そのたびに映画の向こう側が透けて見えてしまって現実に引き戻される難はあった。あと一歩惜しい感じ。あと一歩踏み入って観客を信頼してくれてもいいのにと、ちょっぴり残念。

役者がもれなく全員良かった。キャラクターにハマっていて幻想的で、クローズアップの演出に応える、表情で語る演技がとても良い。
ビジュアルデザインも素晴らしく、じっくり見せながらあの音響で圧倒してくれてたまらなかった。まさに体験。
ハルコンネン男爵がカーツ大佐やってたのも良かった。

ディズニー以外でドツボなSF大作を定期的に作ってくれる監督が少なくなってきている中でヴィルヌーヴはかなり貴重なのかも。ノーランは「インターステラー」を作ったっきり別方向のSFへ行ってしまったし。ヴィルヌーヴは最高!大好き!とまでは行かないんだけど、近作は毎回題材がツボで、ある程度満足できる作品を作り続けてきているので、これから楽しみな監督の一人になってきた。
続編も見に行く。
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