画角美こそ至高だと思っている人なので、砂漠の背景が余白に見えたり、妙なズームをしてみたりと、1.43:1フルサイズの良さを消す撮影に不満は終始感じた。鑑賞直後は、砂は地味だよと思っていたけど、そうではなくシネスコに見えるカメラワークがノイズ要因だったと納得。とはいえトンボ戦闘機の迫力、引き画の映えは格別なのでIMAXでの鑑賞価値は間違いなくある。音も勿論。
ハルコンネン家による奇襲シークエンスはまさに自分の求めるスペクタクルで良かった。大きなスクリーンがその規模感と命の儚さを共存させる。体感5分だったのが残念。特別映像で次作への期待が膨らむ。
固有名詞の語感、プレートアーマー造形、宇宙空間にあったドーナツ型の何か、リスニング力が求められる偉い人のヴォイスチェンジ、浮く巨漢男爵、毒ガスに耐える巨漢男爵、黒油で治療をする巨漢男爵、ハンス・ジマー音楽、降臨の重低音、が癖だった。