ストーリーが薄くて眠たくなるってもっぱらの評判だけど、観てみたらめちゃ面白かった◎
現代でここまでSFの世界観でわくわくさせてくれるものってないのでは。ティモシーは顔面強いけど存在感はなよっとしてるのでヒーローとしての主人公向きではないけれど、フォースの如きお母さんの呪術力や前世あるいは未来世の記憶の断片みたいな設定が面白くてどこまでも奥深い。
スパイスは石油に置き換えたらそのまま中東情勢になる（資源と宗教のためにわざと発展させなかった）し、あるいはインカ帝国とスペインのコンキスタドールなのか、あるいはアフリカ三角貿易や東インド会社のことかってくらい歴史的な問題を感じさせるところがあり、そこがたぶんドゥニ・ヴィルヌーヴらしさが出ていたような気がする。砂漠と中東好きだよねこの監督🏜️
たしかに目を見張るほどのアクション性はないけれど惑星的神話的に展開してゆく物語が良いし（スターウォーズとDune以外出せない味）、登場人物たちの複雑な力関係（皇帝家と各領主家、領主家と領主家、領主家とフレメン、それらを横断する主人公）の動きが面白い。ミステリーほど優しく視聴者に寄り添って説明してくれないので、多くの人には伝わりづらかったのかも。物語ひとつひとつの動きが政治的で陰謀的で面白かった。
前にナショジオでトランプと金正恩の対談のやつ見てて、「表向きは何も起こってないような感じがあるが水面下や些細な言葉や動作で動いてる」みたいな外交の面白さに興味を持っていたので、そういう裏読みする感じのアンテナ立てておけばこのストーリーでも常にいろいろ起こっていて、息つく暇は余りないように感じられた。その意味でこの作品は私がいま観るためにあったような気がして嬉しくなる。
そして何よりHans Zimmerの音響が最高です🔥
２を劇場で見るために義務的に観てみたけど思いの外面白くてびっくり、最新作はIMAX行ってきます🥳✌️
