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動画配信は2026年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
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目次
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The Mirror(英題)の評価・感想・レビュー
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『The Mirror(英題)』に投稿された感想・評価
豚肉丸の感想・評価
2024/04/03 15:46
4.5
学校帰りに迎えに来てくれるはずの母親が居ないことに気づいた少女が、母を探して街中を駆け巡るお話......しかし途中で少女を演じている主演の子が撮影を放棄して逃げ出してしまう。
『友だちのうちはどこ?』のように街中を駆け回って人々に道を尋ねる系の映画にメタフィクションをぶち込んでくる構成が上手すぎる。映画の最中突然「もうこれ以上演技したくない!」と主演の子がバスから脱走し、映画はフィクションからドキュメンタリーに切り替わる。しかし映画のジャンルは切り替わっても物語の「街中を駆け巡って家に帰る」という本筋自体は変わっておらず、映画の物語が現実と重なり合って現実とフィクションを曖昧にさせられて面白い。フィクションパートの目的は映画の途中で文字通り放棄されてしまうも、ドキュメンタリーパートの「家に帰る」目的を達成しようとしたら自然とフィクションパートの目的も達成してしまうという現実がフィクションに食い込まれる二重構造。
またメタフィクションを抜きにしても『友だちのうちはどこ?』系の映画として見事で、車やバスが行き交う街中を幼い少女が駆け巡り、目的地もわからないままバスに揺られて移動する際の子供の不安が等身大に描写されていて面白い。そしてイランの女性差別問題にも切り込んでおり、女性の主体性についての問題も主人公が耳にした会話や日常に潜む文化から明らかにしているのも凄い。そう考えると主人公の少女は主体性を持った存在として、イラン文化へのカウンターという形で効いているのか。
パナヒ監督っててっきりイラン政府から映画制作の弾圧を受けてからメタフィクションに移行したのかと思ってたけどこの頃からメタフィクションを取り入れて映画制作していたのか...でも確かにキアロスタミ監督の弟子だし納得...
#MUBI
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akrutmの感想・評価
2026/06/13 17:43
3.7
母親が小学校に迎えに来ず一人でテヘランの街を帰宅しようとする少女ミナの旅路を描く中で、突如として彼女が演技を拒否して一人で帰宅しようとする姿を描いた、ジャファール・パナヒ監督のメタフィクション映画。メタフィクション的な手法の使用は映画製作を禁じられたパナヒ監督の方略だと思っていたが、本映画を観ると実はそうではないことがよく分かる。
少女がテヘランの街を彷徨うというプロットは、デビュー作である前作『白い風船』と同じである。しかし本作の見どころはそこにはなく、虚構と現実、フィクションとノンフィクションの境界を曖昧にしてしまう演出にある。素直に考えれば、物語が中盤に差し掛かったバスの車内で、ミナは突如としてカメラを真っ直ぐに睨みつけて「もう演技なんかしたくない!」と言い放ち、劇中の小道具だったギプスを外し、衣装のヒジャブを脱ぎ捨ててバスを降りてしまうシーンが転換点で、それ以前がフィクション(演技をしているミナ)、それ以降がノンフィクション(素に戻ったミナ)ということになるだろう。
でも、本当にそうだろうか。後半の映像をよく見ると(例えばカメラワークとか)、そうではない可能性が浮かび上がってくる。そんなところに一筋縄でいかない本作の魅力である。それにしても、そうだとすると、ミナを演じた子役の演技力が素晴らしすぎるということになる。ちなみに彼女(ミナ・モハマドハニ)は、前作の『白い風船』で主人公の少女を演じたアイダ・モハマドハニの実の妹だそうである。
・元々は、デビュー二作目としてアッバス・キアロスタミが脚本を手掛けた『柳と風』を監督する予定であったが、自身の作品に取り組むことを決めたという。なお、『柳と風』はモハメド・アリ・タレビ監督によって映画化された。
・映画の中で、現在行われているサッカーの試合の話題がちょくちょく出てくる。これは、1996年12月16日に行われたAFCアジアカップ準々決勝「イラン対韓国」の試合のことで、イランの国民的英雄FWアリ・ダエイの4ゴールによって、6対2でイランが逆転勝利を収めている。
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Yutaの感想・評価
2026/05/20 01:56
3.7
MUBIパナヒ監督作品マラソン2作目。
前作に続き少女が苦戦する。迎えに来るはずの母と落ち合えない少女の話。バスで座っていると「赤ん坊連れてるお母さんに席を譲りなさい」と言われるのだが、彼女も片手骨折してるんだけどと思ったり。
30分ほどした辺りで、「もう演技したくない!」と叫んで帰ってしまう少女。師匠キアロスタミの「桜桃の味」のラストじゃないけどいきなりのメタ展開にびっくり。とは言えそこからの内容も作り込まれてないわけもなく。こんなことする必要あるのかなと思いつつどんな表現もありだろうと思ったり。
そもそもカメラがある時点で完全にヤラセなし演技なしもありえないし…というその後のパナヒ作品に引き継がれるテーマを突き付ける。
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