りゃん

グレース・オブ・ゴッド 告発の時のりゃんのレビュー・感想・評価

4.0
オンライン試写会にて。
2020年1月から裁判がはじまった「プレナ神父事件🇫🇷」(カトリック教会の司祭による少年らへの性的虐待事件)のおはなし。

カットリック教会・プレナ神父に幼い頃、性的虐待を受けていたアレクサンドル。今もプレナ神父が子どもらに聖書を教えると知った。
5人の子どもを育てるパパさんが、30年の時を経て声をあげる決意をすることからはじまる。

”スポットライト 世紀のスクープ”は🇺🇸新聞社がスクープするおはなし。
事実に基づく神父による性的虐待という点では同じだけど、視点が違う。

プレナ神父に虐待を受けた被害者や各家庭について丁寧に取り上げられてる上に、生々しい内容ばかり。
ひとつの物語の中に何本かのドキュメンタリーを詰めているみたい。
文才がないので、うまくいえないけど、点と点がが繋がり、そしてこの作品が出来上がるような感じ?!

教会側は、協力すると言いながらも、波風をたてないように振る舞うところ。言葉と行動とが全然あっていない。

サムネイルの『沈黙は、捨てた。』このフレーズに全てがつまってる。
「30年経ってから声をあげた」のではなく、「声をあげるまでに30年かかった」この違いの差がわからない相手に理解させるのは難しい。
そもそも、どんな事件でも、時効なんて無くしてしまえ!心から思う。

2時間ほどの作品だけどもっと長く感じた。
この作品に出会うまで、この事件のことを知らなかった。
被害者は80人以上。本当に恐ろしい。
直近の事件を取り上げるスピーディーさは日本とは違うなぁと。
今後の動きをしっかりみていきたいなと思う。

Filmarksさんありがとうございます✨
りゃん

りゃん