タコ社長

在りし日の歌のタコ社長のレビュー・感想・評価

在りし日の歌(2019年製作の映画)
4.0
初・角川シネマ有楽町。スタッフの方々の応対が気持ちよい。神経をとがらせずに3時間にじっくり身を委ねられた。

子どもの揺らめき。一人っ子政策。社会と個人。親密な家族関係。中国。ワード毎に分類される事象が全て絡み合って起きる喜びと悲しみ。
時を重ね「過去」になっていくと共に蓋をしたり拭いきれない痕を残したりして。それでも食卓を囲み仕事へ向かう。「過去」は時として現在の事象に食い込み周辺の人間を巻き込んで更に苦しみをもたらすのだが、この二人のある種の真摯さがかろうじて人間同士の繋がりを残すことになる。罪悪感や後悔を抱えながらも喜びは訪れたりするものだし、人生良し悪しではございません。
墓の前で蜜柑を食べる二人のカットにグッときました。

主演の二人、たまらんです!
マントウ美味しそう…。
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