ゆき

在りし日の歌のゆきのレビュー・感想・評価

在りし日の歌(2019年製作の映画)
4.0
義父母

たった3時間、幸福と後悔をバラバラとに見ただけ。なのに、全員の人生を見た気がしてしまった。
時系列を追うごとに理解に繋がる展開。
嬉しくても悲しくても、悔しくても人は泣くのだ。時代に沿う事が果たして正しいのか。
一つの出来事が、2組の夫婦の分岐点になった。
感情がノルところでブチッと切れるBGM。
文化は時代を司り、記憶を彩る。
避けることも手段と思わせてくれる一作でした。
ちょっと意地悪な演出が、最後の方に畳み掛けてくる。
日常は誰かが言葉や感情を抑えてこそ成り立つけど、命の流れには抗えない。
別れが怖いから手を取るんだろうな。

×××
一人息子を失った夫婦。友人のいる町を離れ、誰も自分たちを知らない土地で新たに生活を始めるが。中国激動の1980年代から2000年代を紡ぐ一作。
ゆき

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