メグ

ニューヨーク 親切なロシア料理店のメグのレビュー・感想・評価

3.0
序盤の母と息子二人が
どんどん追い詰められていく展開は
なかなかにリアルで辛い
それというのも
ママ役のゾーイ・カザンの眉が
絵に描いたような見事な八の字で
どうにもこうにも不幸そうに見えるし
とにかく危なっかしいと言うか頼りない

だいたい、夫から逃げるのであれば
もうちょっとなんていうか
準備する時間とか
なかったんだろうか!

無一文でNYでどうやって
生き抜くつもりだったんだろう!!

お金を持ってくるとか
泊まるところを確保するとか
世間知らずなのか、まるで計画性がないのか
もうね、そうなるであろうことは
予想できたわけですよ
ママの社会は夫を通してのもの
だけだったのかもしれない。

どんどん辛くなっていくけれど
辛かったりきつかったりでは泣けないのに
そんな時に優しくしてくれる人が
現れたらその優しさにホロリですよ。

まぁみんな不器用だし
心の中に悩みや問題やつまづきを抱えている
だからこそ弱っている人に優しくできるのかもしれない。

そして揃いも揃って生き方が下手
でもこういう出会っていうか縁
みたいなものに
人って救われるもんだよね。

店のオーナーである
ビル・ナイの立ち位置っていうか
絶妙な距離感、さすがや! 

不器用すぎる青年役のケイレブくんも
大変良かった。
あれは絶対ほっとけない。

でも実際、ロシア料理店が親切だったわけではない
何故こんな邦題なのかは意味不明?


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