さとし

パパとムスメの7日間のさとしのレビュー・感想・評価

パパとムスメの7日間(2018年製作の映画)
3.3
これはチャラかったです。

こういうタイプの入れ替わる系の作品は80年代からありますが、ベトナム風にアレンジしてなお、カラフルでハートフルにしたコメデイです。私はコメデイが嫌いなわけではないんですが、今作は自分のための映画じゃないなと感じました。

ノリが韓流ドラマ並みで私が行っていたシネコンで上映前に衛星劇場のCMが流れるんですが、そこに登場するような雰囲気でした。チャンナムナム キムテコテコ主演・・・みたいな。もちろんそう言った韓流ドラマが好きな人は楽しめるんでしょうけど、私はそのうちの一人ではないです。ベトナムが韓国のノリを切り取ったような形になった作品です。

こういうタイプの作品は昔からありますね。今作は娘と父親ですが、警察官と犯人のバージョンや息子と父親というのもありました。日本でも昔のドラマで父親と娘が入れ悪というのがありました。懐かしいといえば、懐かしいです。

でも、この作品は他の映画がなかなかできないことをやってますね。それはちゃんと日本語がしゃべれる俳優さんを使ってますね。ベトナムの作品の中に日本人というのも驚きですが、片言の日本語ではなくてまあ、おそらく日本人でしょうけどちゃんと話してましたね。あの辺りはよかったです。

ただし、あのオフィスシーンの数々といい入れ替わるシーンといいなんかノリが軽くて全体的にはチャラい印象を持ちました、1時間56分の中で唯一笑えたのはあのスイカを破ろうとして失敗して気絶したというシーンでした。アレ以外はわりと醒めた目で見てしまいました。

まあ、こういうのが好きという人結構いるんでしょうね。
私は今作はダメでした。
さとし

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